お母さんと水菜の家の近くまで来た所で、
お母さんは隣を通っていたきれいなお姉さんに話かけた。
「菜々ちゃん?」
「え?あぁ、おばさん。
うちにいくの?」
「ええ、悠。
こちらお姉ちゃんになる菜々ちゃん。
菜々ちゃん、妹になる悠。」
「よろしく、悠。
姉ちゃんでいいよ。」
お姉ちゃんは長い茶髪に可愛い制服(多分岡東高校)。
小顔でメイクも上手いし、めちゃめちゃ可愛かった。
思わず「可愛い」って言うと
「あはははは!!
悠も可愛いって!!」
「そんな事っ」
プルルルルルールルルルルルルー
菜々姉ちゃんの携帯がなった。
「もしもし?
水菜?何ー?」
相手は水菜のようだ。
「ふーん。
おめでと!
じゃあ一番偉いのうちの子分にするし、今から行くわ。」
流れ的に水菜たちは勝ったのだろう。
姉ちゃんはそれから「あとでね」と笑いながらいい、行ってしまった。
それからお母さんと水菜の家に到着した。
ピーンポーン
呼び鈴を押すと、
中から、かっこいい男の人が出てきた。
この人がお父さんだろう。
「いらっしゃい。
どうぞ」
中にはいるときれいで片付いていた。
リビングでお父さんとちょっと話していると
「ただいまー!」
「疲れたぁ・・・」
水菜と姉ちゃんが帰ってきた。
「悠、あそぼー!」
「おい!姉ちゃん!!
悠は俺と遊ぶんだ!!」
「悠、さっそく人気者だな。」
あははははと笑うお父さん。
どっちが遊ぶかで喧嘩している水菜と菜々姉ちゃん。
楽しそう!
そう思った時、
水菜と菜々の喧嘩がマジになってきた。
「おい!菜々ぁ。
そろそろあきらめろ!」
と殴りかかる水菜。
危ない!!
「うるせー!!
お前があきらめろ!水菜ぁ!!」
華麗にかわし、水菜に殴りかかろうとする。
私は耐えられなくなり、
「二人とも!!
喧嘩は終わり!
みんなで遊んだら文句ないでしょ!?」
そうさけぶと二人はしぶしぶ
ケンカをやめた。

