そして私が食べ終わり、立ち上がると・・
お母さんに腕をつかまれた。

「何?」
「今から兄弟に会いに行こうか」

はい?

「でもがっこう・・・」
「そんなの休んじゃいなさい」

諦めて学校を休み、お母さんに連れられ、廃校に来た。
そこには明らかに悪そうで、中学生位なのにタバコを吸っている男が数名いた。

「水菜君。」

お母さんが中央の一番偉そうな男の子に話かけた。
男はこちらを振り返り、びっくりした様子でこちらに来た。

「おばさん、どぉした?
親父なら、家だぜ?」

「今日は水菜君に話があるの。
こちら、子供の悠。
悠、木下さんの息子、水菜君。」

お母さんは軽く紹介する。
水菜はきれいな顔立ちで、見とれてしまうほどだった。
私がついみとれてしまっていると

「俺ん顔、何かついてる?」

ずっと見ていたため、水菜は照れていた。

「ううん。
きれいな顔だったからつい・・・
悠です。水菜・・・だっけ。
よろしく。」

「俺、水菜。
悠、よろしくな。
いちお中2だから。」

同い年か。
なんて思ってると、

「水菜さん。
誰っすか?」

男の子が入ってきた。

「ああ、俺の兄弟になる人だ。
悠、こっち菜瑠。
子分みたいな感じ。」

「悠さん・・・
きれいな方ですね。」

お世辞なんだろうけど、ちょっと照れる。

「当たり前だ。
俺の初恋の相手だぞ?」

え?
今・・なんて・・

「私、水菜とどこかで会ったことある・・・?」

「え?無いんすか?」

水菜は微笑み

「会ったのは今が初めてだけど・・・
今、一目ぼれした」


はい?