歩き出した時、後ろから声が聞こえた。

「俺の分まで2人を祝福してきてくださいね。」

私は振り向いて、

「もちろんだよ。
でも、私は菜瑠君の事汚い子なんて思わないよ。
菜瑠君、水菜とかにすごい信頼されてるし。
水菜言ってたよ?
あいつはすごい頼りになるやつだから
俺はあいつがいなくなったら困るって。
人から必要とされてる人が汚い子なわけないよ。
捨てられた、とか関係ないんじゃない?
菜瑠君は菜瑠君でしょ。
過去は過去、今は今!ね?」

「そうだぞー。
俺はお前が必要だから、パートナーだと思ってるから
色々頼めるし、一緒に戦っていけてんだ。
汚い子なんて言うなよ。
そんな顔すんなよ。
らしくねぇぞ!」

後ろからこえが聞こえた。

「水菜さん・・・」

「悠、ブーケ投げるらしいぞ。
ほら、ほしいっていってたろ?」

「うん!」

私は水菜の方へ歩きだした。

「ほら!
菜瑠、お前もいくぞ。
親父待ってるし」

振り返ると菜瑠君はすこし涙を見せながら笑っていた。