もう一人の花嫁……



男たちは眉をひそめた。

『極めつけには、部屋に勝手に入られた形跡があって、毎日帰ると部屋がそこら中ピッカピカなんだと。』


『合い鍵作られちゃった感じ?こえ〜〜。』


『アイツはたいして気にしてる風でもなかったよ。姿なき家政婦くらいにしか思ってなかったんじゃん?はじめはさ、沢野かと疑ってたみたいなんだけどよ、結婚式の直前に、ペアリングらしき片割れが送られてきたらしくて……』


『えぇっ!!』