ちぐはぐ遠距離恋愛




そう言って喜んだのは、舞。


頭よくて、学級委員なんだけど…。
ドジ過ぎてちょっと困る。



「何がぁ?」


奈緒美の質問に舞はデコぴんをした。


「い…っ!」と悲鳴をあげる奈緒美。


「なおみんのお世話だよ!一人じゃ大変なんだから」


そう言って疲れた目をした舞。


そんな独特な雰囲気に癒されるあたしたちがいる。。



「お疲れ様です」


あたしと依弥はとりあえずそう言う。


依弥は、とにかくマイペース。
自分流を突き進む性格。
でも頭がよくて、しっかりしてる。

とても頼れる友人です。



「てか、奈緒美は宿題を終わらせるの」



あたしの言葉に奈緒美の目から輝きが消えた。



「しゅ…宿題…」



がっくりとうなだれる。


「量が多いだけで中身はそんなに難しくないよ」


とあたし。
それに続いて、舞と依弥が頷く。


でも奈緒美はキッとあたしたちを睨んだ。


「3人は頭がいいからそう言えるの!!」


(まぁ、確かに…。
依弥と舞はいいよね)


「何言ってんの!真白がいるよ」

「真白だって頭いいもん」


奈緒美がキュッと口を結んだ。


「真白だって確かに上位だよ」


依弥が言うけど、自覚なしのあたし。