その瞬間、



「こ、こら、何赤くなってんの!」

「なってない!!」



「なってた」
「うんうん」




いつの間に来たのか、依弥と舞が頷く。





「なってな〜い!!」





あたしから離れ怒りだした奈緒美。



そんな奈緒美から三人で逃げながら、廊下に出た。





「真白」




彩夏があたしを引き止める。




「何ー?」

「ちょっと来て」




そのままズルズルと引きずられ階段に連れていかれた。





そこにいたのは―――――





「真白ちゃん」


「しゅ、将ちゃん?!」





スラリと長い足で、将ちゃんが待っていた。