もう一度画面に視線を移した。
何度読み返しても『99%』の文字には変わりない。
それでもこれは……あってないはず―――
「ほら、もう一度パネルにタッチしてください」
そう言われるも、あたしは体が固まって動かなくて反応できない。
気づくと諒太の人差し指が触れていた。
画面はまた移り変わる。
『あなたたちは、とても大変な壁を乗り越えてきたようですね』
「壁……」
『すれ違いから始まったものはとても大きい溝を作ってしまったのでしょう』
(すれ違、い………)
頭の中で、言葉が生まれて消えていく。
『特に彼女さんはとても苦労してきたのですね?』
「…え」
『それでも、願い続けたあなたたちはもう大丈夫』
パネルには、まるであたしたちを見ていたかのような文が次々と浮かびはじめた。
魔法にでもかかったようなその時間。
『近いのに上手く想いが伝わらない…そんな遠距離恋愛のようなものをしてきたのではないですか?』
そうだった。
―――こんなに近いのに、どうして上手くいかないんだろう―――
小学生から持ち続けた謎は、ここで解明してくれるのだろうか…。
『残りの1%は、あなたちが埋めるものです。クリスマスのツリーに誓って、お互いの気持ちを今こそさらけ出しなさい』
ツリーは未だに煌々と光りつづけている。
『長年一緒にいたあなたたちならもう平気のはずでしょう。それでは最後にクリスマスプレゼントととしてこの言葉を受け取って下さい』
そう表示されたあと、意味のわからない英語がズラリと並んだ。
(読めない…)そう思ったときにはパネルから声が飛び出した。
『Il vient vrai certainement si je continue prier』
「……あ」

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