ちぐはぐ遠距離恋愛




方法は至って簡単だった。

出てきた質問を別々に「YES」か「No」で答える、ごく在り来りのものだ。

あたしたちの操作を見るお姉さんが口を開いた。


「これは毎年やっているものなんですよ」

「へぇ…そうなんですか」

「結構、有名なんですよ?」


そう笑うお姉さんに、あたしも微笑んだ。

温かい笑顔に見守られながら口はお姉さんに、人差し指はパネルと器用にわけながら質問に答えていく。


『最後の質問です Q15』


そう出た時、お姉さんは「ふふっ」と笑みを零した。


「それにこの診断は、よく当たるんです」

『あなたは、本当に相手を愛していますか?』


二つの言葉があたしの心臓を押し潰した。

(やらなければよかった)と後悔をしだす心。

パネルは二つに仕切られていて、相手側の回答は見えない。

リズムよく動いていたはずの指先が止まる。

あたしの答えは迷うこともない。
十年前から決まっている…一つだ。

あたしの指を止めたのは、この質問に答える諒太の存在だった。

普通のカップルなら、この後仲良く寄り添いながら帰っていくのだろう。
「あんな質問、必要ないよね〜」とか言いながら……

ぐっと唇を噛み締める。

寒さをも感じながら…『YES』にゆっくり触れた。


その瞬間、画面がピカピカと光りだし、お姉さんが両手を合わした。

仕切りが下に飲まれるようになくなり、一つの大きい画面になる。



『あなたたちの相性度は………99%』

「えっ……」



キラキラしたイラストがその表示の周りを飛び交った。

思わずお姉さんを見る。


「こっ、これ壊れてませんか?!」

「そんなわけありませんよ」