ちぐはぐ遠距離恋愛




「では、簡単に説明いたしますね。これはお二人の『カップル相性診断です』」

「カップル?」


思った通りだ。

疑問符を浮かべる諒太を見て笑いかける。


「ね?あたしたちがやるものじゃなかったじゃん」

「………」

「あの、どうしますか?」


お姉さんは少し困ったように聞いてきた。

あたしは迷うことなく諒太に話し掛ける。


「村野は八重島さんと来るべきなの」


そう。
あたしとやるべきものじゃないんだ。

それに、やったところで結果は分かってる。

あたしはそんじょそこらの片想いとは違う。
十年間も想いつづけて来たんだ。
それが今でも報われないなら、運命は決まっているから……。

これ以上、傷つきたくはない。

それなのに―――


「やります」

「えっ」


諒太はあたしの考えを分かろうともせずそう告げた。

サンタクロースのお姉さんはにっこりと可愛らしく微笑む。


「はい。では説明を続けますね?この『相性診断』は、ただの相性診断ではありません」


お姉さんはそう言って、パネルをタッチする。

明るい画面が広がり、文字とイラストが出てきた。


「あなたたちの、……未来の手助けもしてくれるものなのです」


(あたしたちの……未来?)


それは、“幼なじみ”?
それとも、――――“知り合い”?

頭の中にはこの二つの選択肢しかなかった。

「パネルの指示に従って操作して下さい」という説明をうけて、
あまり深く考えず、二本の人差し指がパネル上を行き交った。