あたしは確かに自由じゃない。
だけどそれは、諒太がいないから。
毎日が不満だから。
諒太がいたら、自由になれるんだよ?
でも諒太は……?
諒太は、あたしがいなければ自由になれるの?
あたしが、諒太を縛り付けているの?
今まで、考えたことのないものだった。
そうだと思うと積み重ねてきた罪が重くのしかかる。
「あたしは、諒太が居れば…『それだ』
(……え?)
かぶった声のはずなのに、耳によく響く。
『気づいてやれなくてゴメン。俺が、そんなふうにした』
「意味が分からないよ…」
『だから、もう俺のことは忘れろ。気にするな』
目を見開いた。
何か、誤解している。
あたしは、そういう意味で「諒太がいなきゃダメ」だなんて言ったわけではない。
「違っ『海来……』
愛おしかったはずの声は、冷たいものにしか聞こえない。
あの温かさと優しさはどこ行ったの?
あたしが一番、彼のことを分かっていたはずなのに―――
『終わりにするか…』
何が、
………いけなかったの?

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