ちぐはぐ遠距離恋愛




残念ながら、顔はかわいい。

目なんて超パッチリだった。


「カッコイイ!真白先輩、さっすがー」

「かっこよくないし…」

「クラスメート、ですか?」

「いや、隣。転入生だってさ」

「ふーん。性格悪そう。ウチあんな人一番無理」

「こらっ。そーゆーこて言わない!」

「もうっ!先輩いい人すぎるんです」

「そりゃああたしだって嫌いな人はいるよ?」


でも、そんなのいちいち他人に文句言ってたらやってらんないし…。

第一、悪口言われんのって案外傷つく。

面と向かってなら平気なんだけど、


(今頃あたしが居ない間に奈緒美たちがあたしの悪口言ってるかも……)


なーんていざ考えてみると、怖いかったりする。

思うのは自由だと思う。

だって、人は人それぞれ。
『十人十色』―――だ。


だから、許す。

だけどそれを口に出すのは許さない。

それだけで傷つく人が出てきてしまうのは、やっぱり不公平なんじゃないかな?


だからあたしは、絶対口には出さない。

そう決めてるんだ。


「思ってもいい。だけど口には出すな」

「えっ」

「あたしは、そんなことを考えてるあんたは想像できないから」

「先輩…」

「イメージ通りでいてくれよ」


ポンッと後輩の頭に手をおく。

もうすぐでチャイムがなるから、あたしは教室に戻るように呼び掛けた。