紙をめくる心地の良い音しかしない
あたしはフゥとため息をつきながら作業につく。
静かな図書室になる。
しかし数十秒後、
ガラガラーッ
また扉が開いた。
(むら…の…?)
座っているあたしのところからは村野の顔しか見えない。
(何で、こんなところに)
いつもは図書室になんか来ないのに…っ
「んでここが図書室」
「へぇー、広いんだね!」
(誰…??)
今の声は、明らかに女の声。
イコール、そこにいるのは女子だということだ。
「あたし図書委員になろうかなー」
(え゛…っ?!)
口をあんぐり開けるあたしに後輩が寄ってきた。
耳元で囁く。
「先輩同い年でしょう?注意してくださいよ」
「えっ…あ、…う…」
たどたどしく口を動かすあたしに後輩が首を傾ける。
「しょうがないなぁ…」
あたしは下を向きながら立ち上がる。
ため息をまたついてから静かな声を出す。
「あー、ここ図書室なんで静かにしてくださいね」
「大野」
「知ってるの諒太?」
「あ、あぁ」
「へぇー、小さいねー!一年生?」
ブチッ……
(おい、喧嘩売ってんのか?)
「静かにしてくださいとお伝えしましたが?」
「えぇー?」
「お前…やめ「ちょっとくらいいいじゃない!あたし転入生だよー?」
(知るかよ!!)
理性は、
限界だ。

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