「しかもB組に入るらしいよ」
「ちょ、優香子!!」
「だって知らないよりはいいじゃん」
「だからってね…「もう嫌だよ……」
二人の口論が始まる前に、口を挟んだ。
二人があたしのことでケンカするのも、今さらこんなことで泣いてるのも……
「全部、全部やだ……」
ポツリポツリと、涙と一緒に言葉が落ちる。
「こんな自分、嫌い……っ」
「ま、しろ……」
「みんなに、迷惑かけてばっかりで…っ」
自分自身は何にもできていない。
「ごめんなさ……っ」
「なんで謝って…」
「あたし、もう無理だ……」
しばらく無くしてきた気持ち。
それがヒョコッと姿を現した。
認めちゃイケない。
認められない……。
だってあたしはもう、
あいつを好きにならないって決めたんだから。

![100日愛 [短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)