次の日―――――
「そうそう、昨日ね?鎌瀬の弟にあったの!!」
「へぇ、鎌瀬に弟なんていたんだ」
依弥が目を丸くする。
あたしは昨日の道場でのことを説明した。
「会ってみたいな」
「今度道場に遊びに来てよ!」
あたしは依弥を誘いながら廊下に出た。
朝は早い。
あたしたちは委員会があってまた早く学校に来ていた。
「噂をすれば……」
依弥がフッと遠くを見る。
つられるようにあたしはそこに目をやる。
昨日の事件にあたしが巻き込んだやつらだった。
「あ……」
山内があたしを見て口を開ける。
「昨日の大丈夫か?」
鎌瀬が聞いてきた。
思わず依弥の袖を掴む。
(なんでだ、ろう……)
今までと違う感覚。
何が違うって………、あたしがおかしい。
いつもどおりの反応にいつもどおりの男子。

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