いきなりの展開に目を見開くばかり。
だって、いくらなんでもおかしいでしょ?!
好きでもないのに付き合って何になるっていうの?
そんなの曖昧すぎる。
あたしの気持ちも、嘘のように綺麗サッパリ消えてるんだから。
こいつに名前呼ばれたって、頭に手置かれたって…何されたってちっとも変わらない。
それに、
こいつは遥菜と………。
そうだよ。
村野は遥菜と付き合ってるんじゃ、…ないの――?
「ダメ、だよ……」
「なんでだよ」
「だって、そもそもまだ意味わかんないし…」
キッと睨むと村野がため息をついた。
男子に目で合図する。
「お前、言ってやって」
「は?!今ここで、ですか?」
「じゃないとこいつ理解しねーよ」
「心の準備が…っ「何女子みたいなこと言ってんだよ。最初からそのつもりだったんだろ?言っちまえよ」
半ば無理矢理に村野は男子をあたしの前に差し出した。
顔が赤い―――んだけど、こいつは大丈夫なのか?
「あの、俺…「あ、ちょっと待って。その前に名前、知りたいな」
あたしの言葉に男子は後悔の顔色に変わった。
何だか申し訳ない気分になるんだけど……。
男子は焦りながらもなんとか自己紹介らしきものを終わらせた。

![100日愛 [短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.790/img/book/genre1.png)