(誰が、誰が誰が…)
「だーれがあんたなんかとっっ!!」
「お前なぁ…」
「だいたいねぇ、二人で話を進めないでよ!
あたし全然理解してないんだけど?
ちゃんと説明しなさい!誰が誰を取り合うって?!」
しーんと静まる場。
カラスの声が数秒遅れて聞こえた。
「ねぇ村野先輩。この人って天然?」
「いや、鈍感なだけだ」
「………っ!!」
(こいつら……っ)
拳を作る。
いい加減、無鉄砲すぎる流れ。
ついていけないのはあたしだけ。
あたしが悪いの?これ。
「いいだろ別に。それとも何だよ、やっぱりコウ先輩が好きなのか?」
「好きじゃない!」
「じゃあ別に「よくない!全っっ然よくないでしょ!!」
(何でわかんないのこの人!)
苛立ちを隠すようにあたしは顔を背ける。
「だいたい、付き合おうとか適当すぎるんだよ!もっとお互いの気持ちを考えてよ!」
「何?そんなの気にしてんの?」
「むかつく〜!!」
鼻高々に言う村野。
あいつに上から目線で言われなきゃならないのは自然なことであって、
仕方がないのは分かってるけど………。

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