「あぁそうですか!いいもん。手があるもん」
「ハッ。やってみろ」
「帰ったら智春さんに電話しよーっと」
「母さんに電話してどーすんだよ。チクる気か?」
「そんなセコいことやんねーよバーカ」
「馬鹿に馬鹿って言われるのが一番嫌いなんだよ」
「あんたが嫌いなことなんて全部お見通しだよ!」
「自分が馬鹿なのを否定しないんだ」
「あら、違うわよ?こんな嘘を認めるだけであんだが不愉快になるんだったらそんなプライド捨てるわよ」
「何いきなり女みたいな言葉使ってんだよ」
「女だけど。あたし女だけど?!なんか文句ある?」
「大有りだよ」
「言ってみなさいよ」
「その色気のなさとかな」
「最低最悪ッ!!!!」
「いって…!!おい!何にもやってない人に手ぇ出していいのかよ」
あたしの上段蹴りをくらった首を押さえる村野。
「残念でしたー!あたしのは極真なんです!」
「んだよそれ」
「要するに大人の男に殴られたり蹴られたりするくらい慣れてるってことだよ」
(だからお前らの力なんてどうってことねーんだバーカ!!!)
と、あくまで心の中で叫ぶあたし。

![100日愛 [短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/book/genre1.png)