ちぐはぐ遠距離恋愛




その仕種に目が離せなくなっちゃって…。

あたしは息詰まる。


「…言いにくい…こと?」

「まぁまぁ」

「じゃあ、いいや」

「ふーん」

「鎌瀬たちに聞くから」

「は?」

「は?」



二人で顔を見合わせる。


「何か?」

「いや、別に」

「あっそ、じゃあ帰ろ」


立ち上がる。

力は回復したみたいで、全然平気だ。


「ん」

「えっ?あぁ、どーも」


村野からバックを受け取り肩にかける。


「なぁ」

「ん?」

「閉めねーの?」

「えっ?」


村野はあたしの前にたって自分の衿元を掴んだ。

(えりも……わっ!)


「………っ!!」


急いで同じように衿元を掴んだ。


「さっきから、見てたな?」

「は?」


(視線を感じるとは思ってた)


「あんたのか…!」

「だから何が」

「っーー!その余裕そうな顔!いつからそんな顔するようになったのよ!!」

「うるせぇ」

「あんたねぇー……」


あたしはボタンを閉めるのを忘れてズカズカと村野の前に近づく。


(勝手にでかくなって…)


「同じ中学校になってから言おうと思ってたの!
その態度!いつからそんなのになったの?!智春 さんたちもお手上げ状態 よ!」