ちぐはぐ遠距離恋愛




「っ!!!」


ガンッ!!!!




「いっ!!」




Aはそう言って後ろに倒れた。

あたしの蹴りが顎に当たったのだ。


Cの力が一瞬緩んだ。

その隙をついてあたしはしゃがみ込み、ひじ突きを。


Cはまた腹を押さえてしゃがむ。

前にいるBにはそのまま右足をあげて顔面に直撃させた。


あたしの周りには三人の男。


「はあっはあっ…」


息が切れる。

でもまだやり切れなくて、Cの体に蹴りをもう一発入れる。


これで全員倒れた。



「…………っ」



力が抜けていく。

先生に攻撃を受けたときみたいに。

足が震えて、三人の真ん中にしゃがみ込んだ。


すぐに男子があつまる。


「おい!大丈夫か?!」


鎌瀬が声をかける。

市之塚があたしに学ランをかけてくれた。

自分の体を見ると、胸元のシャツのボタンが二つか三つ外れている。


「はぁ……っ」


まだ落ち着かない。

震えるも止まらなくて、どうすればいいかわからない。


「大野?」


山内がそんな異変にやっと気づく。


「いつもの大野じゃないぞ?おい、大丈夫か?」


あたしは横に首を振る。