ちぐはぐ遠距離恋愛




腕に力を入れてAの手を振りほどいた。


前を向き直すと、Aと似たような髪型をした仮にCとする奴が立った。



(ほんとにめんどくさいな)



あたしはCを睨みつける。


「どいてくれない?」

「無理かな」

「じゃあ無理矢理にでもどかすわ」


あたしはCの腹に一つ突きを入れた。

膝をついてしゃがむCを横目に見てあたしは前に進んだ。


後ろから走る足音。


「…っもう!」


あたしも走る、走る。


「はえーよあいつ!!」


聞こえてくる声にちょっと余裕を持ちながら走り続けた。


「ちょ…っ邪魔!」


押しのけた奴らはうちの学校の生徒で。

しかも………


「大野?」


山内と、市之塚、鎌瀬に陵本、村野。


「何そんなに急いで…「ピンチなの!」


(こいつら囮にすれば撒けるか!)


そう考えたあたしは後ろを指差して、1番でかい山内の後ろに隠れた。

視線の先には男たち。


「な、何あれ!」

「あたしのせりふだバカヤロー」

「てか狙われてんの?」

「そうな「おいごら待て!!」

「来た!逃げるよ」



そしてなぜか山内の服を掴んで走り出す。