まぁ大事なことかもしれないし、
それこそ果たし状だったりしたら上等だ。
「よし!いざっ」
握っていた手をパッと開く。
机の上に紙を落とす。
あたしは両手の人差し指と親指を使ってゆっくり開いた。
カサッ―――と音がなる。
あたしの心臓も、ドクン―――と動いた。
紙自体が小さいから文字も小さい。
机の中からメガネをだしてかけると
浮き上がるようにはっきり見えてきた。
―――――そして、
「はぁ?」
読み終えたあたしは一人そんな声を出していた。
手紙の差出人は書いておらず不明。
ただ一言、
『今日の放課後、本三公園で遊ばない?』
と書いてあったのだ。
今日は水曜日。
部活はない。
だから放課後は久しぶりに空手の道場にでも顔を出そうとしたんだけど…。
「どうしよっかな」
誰かわからないからむやみにやたらに行くと危ない。
でもこれで行かなかったとしてその変な奴に
『大野真白って小心者なんだ』
なんて思われるのはあたしのプライドが許さない。
(考えすぎかな)
とも思うけど、とにかく嫌だ。
まぁ本当に果たし状だったとしても負ける気はしないから、
(ちょっと顔出すくらいにしよう)
そんな思いであたしは放課後を迎えた。

![100日愛 [短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)