まだ朝の光が教室に指しとどく。
ちょうどその光の線があたしの机にささっていた。
重たいバッグを滑らすように肩から下ろし、そのうえに日直日誌を置く。
出席簿と手紙類は教卓の上にのせておいた。
自分の席に座ると、光が目に入る。
「まぶし…っ」
それを我慢しながら空になったバッグをロッカー室に置いてまた戻ってきた。
まだ誰もいない教室。
電気もついてないから自然の光の中で一人俯せになる。
小さい隙間から時計を見る。
短針は八を、長針はちょうど十二の文字に重なった。
「早すぎたか」
そう呟くと同時に、ポケットから紙を出す。
靴箱に入っていたその紙は、小さく小さく折り畳まれていた。
「はぁ…」
何だかめんどくさいことが書いてある予感がしていて開けてない。
多分手紙の役割。
(こんなことせずに直接言いに来ればよくない?)
今日は日直の日。
日直は職員会議が始まる前に学校に来なきゃいけないからこんなに早く来たんだけど…。
(嫌なものみつけちゃったな)
手の平にのせた紙をギュッと握る。

![100日愛 [短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)