ちぐはぐ遠距離恋愛




もちろん、背中を向けていた代李の体もビクリと反応した。

その反応が少しおもしろくて、

あたしはそのまま机を蹴る。
―――――倒さないように。


またビクリと肩を震わせる代李。



「言いたいことあればちゃんと言えっつーの」



ボソッと…でも代李には聞こえるように。

低いトーンを響かせて言う。


皆の肩がビクッとなる。

夏休みの夏祭りの時にも気づいたけど、あたしのこのトーンは怖いらしい。



でも代李の話は聞かないように、あたしはその場を離れ舞たちの元に向かった。


「お…怒ってるの?」

「べっつにー?怒ってなんかこれっっぽっちもないですけど?」


これもまた代李にも聞こえるように大きい声で。

あたしが友達にキレるなんてそうそうない(はず)。

でも怒ったらこんなにめんどくさいし、


何よりもあたしは売られた喧嘩は買いますから。




「ま、ましろ…」


奈緒美が口元に手をあてる。

依弥も口元に手をあててるけど笑っているみたい。



(かかってくるならかかってくりゃーいいんだよ)



「でもあたしさ、暴力はもちろん口でも負ける気はしないから」


なぜか舞に宣言したあたしは、自席についた。