でも、一つだけ気掛かりなことがある。
代李は、遥菜と仲良し―――。
それが後々大きく関係していたし、
今も十分糸を引いていたりすること。
あたしは、知らなかった。
微妙な三角関係ができてしまった。
あたしと代李の中で。
あたしと代李は普通に仲良し。
そんな代李は先輩が好き。
でも先輩は、
なぜかあたしに想いを寄せている。
失恋確定しているあたし。
ドキドキさせられるのは、先輩の行動で――
心はその度にカタカタと揺れだす。
そんな感情に戸惑うこの時からだった。
気づけば、
村野の存在があたしから消えかけていた。
諒太を好きだっていうのを忘れてる。
夏休みの数ヶ月前に戻ったみたいに、学校での接点もプツリと切れていた。
目もあわない。
声も聞こえない。
気にならない。
そして変わったのは、
あたしが、
諒太を目で追わなくなったことだった―――

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