「真白…どうしたの?!」
奈緒美と舞、優香子と彩夏が出てきた。
「大、丈夫…」
あたしはまた立ち上がろうと、相手の制服を掴んだ。
やっと足に力が入るようになって依弥とその人の腕を支えに立ち上がった。
「大丈夫か…?」
心配してくれたような声が聞こえた。
何度も何度も聞きたかった、
あの声だった……。
「りょ…ぅ…た」
「真白…保健室行こう?」
「…………ん」
彩夏がそう言って、優香子が依弥と交代した。
「ごめん…ありがとう…」
あたしもそう言いながら諒太から離れようと手を離す。
その時だった―――……。
「あ、おい!」
また諒太の声が聞こえて、腕を掴まれる。
優香子が体であたしを受け止めてくれた。
「真白!!」
彩夏たちの声が聞こえて、
あたしは汗だくのなか、目をつぶった。

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