あたしの低い声に山内は背筋を伸ばした。
「いや、今のは聞き間違っ「死ね」
山内の前に迫り出す腹を蹴る。
(サッカー部なのに痩せないって、どういうことだよ)
って疑問をぶつけながら。
「いって〜!」
「真白ちゃんの悪口言ったおまえがわりぃ…った!!」
右手で高杉先輩の頭を叩く。
「先輩もわがままなんか言ってないで下さい!」
「わかったよ。じゃあせめて、尋のだけは辞めさせて…」
そういって先輩は自分で教室に声をかけて。
結局、先輩ファンの女子が貸していた。
「ありがとう。名前は?」
「代李[より]です!!」
「代李ちゃん、返しにくるね?」
キラッキラスマイルを代李に上げて去って行った。
この代李が、
あたしにモテ期を思い出させることになるんだ―――。

![100日愛 [短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)