ちぐはぐ遠距離恋愛




あたしの低い声に山内は背筋を伸ばした。


「いや、今のは聞き間違っ「死ね」


山内の前に迫り出す腹を蹴る。

(サッカー部なのに痩せないって、どういうことだよ)


って疑問をぶつけながら。


「いって〜!」

「真白ちゃんの悪口言ったおまえがわりぃ…った!!」


右手で高杉先輩の頭を叩く。


「先輩もわがままなんか言ってないで下さい!」

「わかったよ。じゃあせめて、尋のだけは辞めさせて…」


そういって先輩は自分で教室に声をかけて。





結局、先輩ファンの女子が貸していた。




「ありがとう。名前は?」

「代李[より]です!!」

「代李ちゃん、返しにくるね?」



キラッキラスマイルを代李に上げて去って行った。





この代李が、



あたしにモテ期を思い出させることになるんだ―――。