ちぐはぐ遠距離恋愛




あたしの言葉を聞いた後の遥菜の顔。

忘れない、
忘れられない……っ




(どうしてあんな嬉しそうな顔するのかな…っ)




遥菜は、


あたしを応援してくれるって言ったよね?

あれは嘘だったのかな…。


(信じたあたしが馬鹿だった?)



授業の内容なんて頭に入ってくるわけがない。

ループするのは、

―――あの笑顔。



うすうす気づいてた。

分かってたのに。


やっぱり、裏切られた感満載だ。



まぁ、おかしいよね。

だって…あたしが遥菜に迫られて諒太の名前を口に出したときから。

変だと思った。


メールはするし、ゲーセン行く約束たてちゃうし…。

『これも真白のためだよ!たくさん情報集めてくるからさっ』


(嘘つき)


あたしのためなんか、これっぽっちもないくせに…。

送られてくる情報は、あたしをマイナス思考にするばかり。


『村野は真白のことを幼なじみって思ってるよ』

『村野ねー、かおりちゃんが好みなんだって。
顔だけだけどね(笑)』


『村野が言ってたんだけどさ、



幼なじみは、恋愛対象外



らしいよ?
でも真白はかわいいから大丈夫だよ!頑張れー』