トタトタと可愛らしい足音が聞こえる。
「朝早くすいません…、お邪魔します。
――真白入るよ………って、コラーっ!!!」
それが止まったと同時に、鬼が入ってきた。
「あんたまだ寝てたの?!ちょっと、起きなさい!!!」
バサリとタオルケットを剥ぎ取られ、ついでに枕も没収された。
「って……?!」
枕が無くなるにつれあたしの頭もドスンと鈍い音をたててベッドに落ちる。
睡眠を妨げられイライラしながら顔を上げた先にいたのは、
「彩夏?!」
「ちょっと有り得ないよ真白!デートの日に起きてないなんて!!」
「デートじゃない!!ただ出かけるだけでしょ?」
あたしは傍にあった目覚ましを見る。
短針は八時をさしていた。
「な…!あと二時間も寝ていられたじゃんっ」
「はぁ?馬鹿言わないで!
もうとっくに起きてるはずの時間です!」
彩夏はあたしをベッドから無理矢理引きはがす。
「やーめーろーっ」
「さっさとお風呂に入ってきて!」
そのままズルズルと風呂場まで運ばれる。
「あたし昨日入ったよ!」
「髪の毛セットとか出来ないでしょ?ちゃんと顔も洗ってよね」

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