ちぐはぐ遠距離恋愛




彩夏曰く…




『真白が村野を幼なじみとして見るようになるには、
高杉先輩しかいない!


それが今の希望でしょ?!』




「……と、押し出されたものの」


あたしは言いながらショーウインドーに映る自分を見る。

そこに映るのは普段の大野真白とは思えないような出で立ち。


ワンピースっていうのかわかんないけど…そんなようなのに、
やたら薄い記事で出来た七分丈の黒いタイツみたいなやつ。(彩夏が言うにはレガンス?らしい)


まぁあたしが大っ嫌いなピンク系や、フリフリじゃなく、
濃い緑っぽい生地に、大きめのカッコイイ柄のボタンがついてるからいいものの…。


全て彩夏のもの。


それもこれも……。
数時間前が原因だった。




―――――――


約束の時間は午後一時半。
待ち合わせ場所の駅はすぐそこにあるから二十分たらずで行ける。

(要するに、あんまり早起きしなくていいから…)



あたしはそれを嬉しく思いながら、十時に目覚ましをセットした。


今日は先輩が知り合いにもらったスイーツ王国(食べ放題の店)に無料招待券で行けるというから、

あたしの夢にはマカロンやプリン等々……。


たっくさんのスイーツに囲まれて幸せな夢を見ていたのに……。