(長編)初めての恋~永遠に~

透は何度もキスをして…


柔らかな麗の体に触れながら、確かめるようにぬくもりを感じているようだった。


一つになったまま…


麗が痛がらないように…


麗もまた、初めての時は痛いと思ったことが、透が動かないで一つになっていてくれてるだけなので、不思議と透を感じることができていた。


終わることなく、透は麗から体を離した。


そして、麗を包み込むように横になった。


「透…大丈夫だよ。痛くないから…」


「いいんだ。麗…麗に触れて感じていることだけで、十分だから…」


やっぱり、透の瞳には涙が光っていた。