(長編)初めての恋~永遠に~

「俺、麗がほしい…麗の全てを俺のものにしたいって思ったらダメかな…麗の全てを知りたい…」


「こわいよ…こわい透…」


震える麗を透は抱きしめていた。


麗の緊張を解きほぐすように、優しく髪をなでていた…


「急がなくていいよ。麗がこわがらなくなるまで俺待つよ。麗が大切だから…」


麗は迷っていた。


透に抱かれるのは、嫌ではない。


自分も透と触れてみたい…


でも、恐怖心が麗の気持ちをいっぱいにしていた。