(長編)初めての恋~永遠に~

「じゃあ、ろうそくに火つけようか~」


透は、麗との初めてのクリスマスに、一本ろうそくを貰って来ていた。


透と麗の記念日の一本のろうそく…


透はろうそくに火をつけると、部屋の明りを暗くした。


ろうそくの光りがユラユラと辺りを照らしている…


「誕生日じゃないから、消さないでこのままでいいね」


麗の隣に座った透が、優しく言った。


ユラユラゆれる光の中で、静かな時が流れている…


二人だけのクリスマス…