(長編)初めての恋~永遠に~

CDが止まった。


時計の音だけがカチカチと響いている…


透の右手が動いた時に、麗は思わずビクッとした。


「ごめん…本当は麗こわいんでしょ。体震えてるよ。大丈夫…?」


こくりっと、麗はうなずいた。


透は右手で麗の髪をかきあげるようにそっとなでながら…


麗の唇に少し触れるくらいに


そっとキスをした…


そして麗を抱き寄せた。


透の体も少し震えていた…


「ごめんな…俺、麗に変なことしないって約束したのに、麗と一緒にいると触れてみたい。いつもそう思っていた…自分だけの麗でいてほしいって…」