(長編)初めての恋~永遠に~

秋風が頬に冷たかった。


「寒いなっ。麗大丈夫か?」


「私はもう家だから大丈夫よ」


「じゃあ、また明日な~」


「うん、ありがとう…」


来た道を透は一人で歩き出した。


振り返る透に手をふりながら…


結局、透が家の角を曲がるまで麗は見送っていた。


大好きな透の背中を見つめながら…