(長編)初めての恋~永遠に~

「始まったね!上手にできて良かった~」


「本当だね。歩美仕掛けすごいじゃん~上手にできたね~」


学際が始まってホッとして、歩美とこんなふうに話すのが、久しぶりに感じられた。


「麗?透君のことなんだけどさ~」


「えっ?何~」


ドキッとした。何を言われるのかちょっと不安…


「透君の好きな人って…麗じゃない?」


「ど…うして…」


「だってね、何人かの透君好きな子が、告白したんだって。そしたら~答えはね、ずっと好きな子いるから~なんだって」


「……」


「ずっと…ってことは、つまり~麗じゃない?」