(長編)初めての恋~永遠に~

学際の準備中も、全然何やってるんだか~って感じで


ボーッとしながら、ただひたすら色塗りをしていた。


何をやっていても、透の顔がチラついて消えてくれない。


歩美に呼ばれたのも気がつかないでいると


「麗!麗~大丈夫?ボーッとしてどうした~さっきから歩美呼んでるよ」


真輝が笑いながら声をかけてきた。


「あっ!ごめん。ちょっと考え事していて…ごめんね歩美」


「やっぱ、麗朝から変だよ~もしかして好きな人でもできたとか…」


「ちっ違うよ~あははっ。天気いいからさ~この陽気で眠いのかな~ふふっ~」


歩美は麗の一瞬焦った顔を見逃さなかった。

麗が隠し事をしていたり、困った時の顔…