(長編)初めての恋~永遠に~

「透、ごめんね大丈夫よ。透と過ごしたあの頃の事思い出してたら……」


透は少し横向きになって、麗の横顔を悲しそうな顔で見ていた。


透も、思い出していた。


麗を守る…って約束したはずだったのに、離れる事になって、さよならも言わずに別れた事…ずっとずっと後悔していた事…


今、麗に触れたら、麗が壊れてしまいそうで…


触れられない自分に苛立ちさえ感じていた。


「透…」


「大丈夫か…」


「うん…」