(長編)初めての恋~永遠に~

約束の時間より10分ほど前に、家を出た。


角を曲がってすぐが、透との待ち合わせ場所だった。


白い車が見えた。


「麗~!」


透が車から降りて、微笑んでくれた。


良かった~


昨夜の事は、夢じゃなかったんだ。


「麗、そのワンピース可愛いね。とっても似合っててるよ」


二人で最初で最後のクリスマスに、透が同じような事を言ってくれたのを思い出し、麗はクスッと笑った。


「何で笑ったの?俺変な事言った~?」


「ちょっと思い出し笑い」