(長編)初めての恋~永遠に~

家の近くまで来て、透は車を止めた。


「明日、1時に迎えに来るよ。ここでいいかい?」


「うん。待ってるね」


「じゃあ明日」


車から降りた麗を透は見送った。


麗はこの再会が夢ではないかと疑った。


でもさっきまで、透は自分の隣で微笑んでいた。


宝箱のフタをあけると、あのストラップが光っていた。


麗の大切な宝物…透とオソロイのストラップ。


急にあの頃の事を思い出して…そして今日ふたたび再会できた喜びとで、胸がいっぱいになっていた。明日また会える…