(長編)初めての恋~永遠に~

なんだか麗は、引越しが決まった透に、何も話せず別れたあの日に戻ったような錯覚をしていた。


気持ちは変わっていない…


ずっと忘れられなかった透が、今隣で微笑んでいる。


「透、電機関係の仕事についたの?」


「いや、大学は行かなかったんだ。専門学校に行って、旅行関係の仕事についた」


麗はこの時、透が自分のやりたかった仕事を、何故あきらめたのか知らなかった。


「麗は?」


「私はやりたい事みつけられなくて、高卒で百貨店に就職したよ」


「そっかぁ~頑張ってたんだ~それで麗…今……いや…あそこのパスタでいいかい?」


麗は返事をしながら、言いかけてやめた透が気になっていた。