背も高くなり、痩せ型だった体もがっちりしていて、声も少し低くなっていた。


「麗、綺麗になったね。久しぶり…今日仕事の関係でこっちに来てて、時間ができたから、前に住んでた所懐かしくて、来てみたんだ。まさか麗に会えるなんて思ってなくて…」


言葉より涙が先に出た。


もう二度と会うことなんてない…


忘れなきゃ…何度も思った透が目の前にいる。


夢のような信じられない気持ち…


何もかもが全て涙となって溢れ出た…


透はびっくりして、麗の傍に駆け寄った。


「大丈夫?麗…」


「ごめんね透、あまりにもびっくりして、涙がでちゃった。もう二度と会えないと思っていたから…」