(長編)初めての恋~永遠に~

帰って久しぶりに、透からもらったストラップを手に取った。


キラキラのクマを光りにかざすと、あの日透に抱きしめられた記憶がよみがえってくる。


龍也に言われた、思い出を忘れなくていい。


その言葉に救われたような気がしていた。


忘れようとするから苦しくて、忘れられない。


それなら、透が良い思いでになるように、少しずつ前向きになればいいんだ。


そう麗は思っていた。


可愛い年下の龍也に、癒される麗だった。