「じゃあ~麗は好きな奴できた?」


「は~?私のことじゃなくて、透の事聞いてるんだけど~」


「俺…好きな奴いる…」


「えっ!マジで~片思い?誰~教えて~!」


「おっしえない~」


「何で!ケチ~」


「うっせー!!」


「チビ透~」


「麗の方がチビだって」


麗はふてくされて、走り出す。


今までは、必ず麗が何か質問したら笑いながら答えてくれたのに、好きな人は何故か隠して言わない透…


そんな麗を透は微笑みながら見ている…


いつもと変わらない、帰り道…小さい頃から透の中では、何も変わっていない、麗の後ろ姿をただ…微笑みながら…