(長編)初めての恋~永遠に~

「透君の家、お父さんの都合で引越し早くなってね…今日九州に引越してったんだよ。透君がね、麗さんて子が、今日か明日くらいに必ず来ると思うから、来たらこれ渡してって頼まれてね…」


紙袋を受け取り、麗はお礼をいうと家のほうに向かって歩き出した。


まだ、会えると思っていたのに…


もう透に会えない?


あの笑顔を二度とみることはできないの?


いなくなったと聞かされても、まだ信じられなかった。