(長編)初めての恋~永遠に~

夜、歩美からの電話


「麗…お腹大丈夫?あのね…1組の子の聞いたんだけど…透君引越しするんだって?」


やっぱり昨日の透の話は嘘ではなかった。


「うん…」


「麗いつ聞いたの?」


「昨日…」


「そっかぁ~麗大丈夫?じゃぁないよね…明日話し聞いてあげるから。学校来るんだよ~」


「うん…ありがとう…」


麗は力なく言った。


信じたくなかったことが、歩美の言葉で間違いなんだと実感していた。


ただ涙だけが溢れてきて…