(長編)初めての恋~永遠に~

麗は透の気持ちがわからなかった。


何故遠くに行くからって、別れなきゃならないの?


ずっと一緒って約束したのに、どうして?


もう少し麗がオトナになっていたら、この透の気持ちを理解することができたはず…


でも、今の麗には、透がどれほど考えて、どれくらい悩んで、この答えを出したなんて想像もしていなかった。


透に抑えられた手に、なんとなく痛さを感じて、触れられていた全てを思い出しながら、一人部屋でまた泣いていた。