あたしはその日の帰り、シュウの家に行った。 4月30日。 今日はシュウの誕生日だから。 チャイムを鳴らすと、シュウのお母さんが出てきた。 「マナちゃん…。」 「こんばんは。お線香…あげてもいいですか?」 「えぇ。」 あたしは見慣れたシュウの家に通された。 相変わらず、綺麗に整頓されているリビング。 ホコリ1つ落ちていない。 「修弥がいなくなって、もう2年…か…。」 お母さんの顔は寂しそうに笑っていた。