「離して!離してぇ」


「おい!?」



怖い


怖い



「やだっ!助けて……」



昨日は警察が来てくれたけどまだ何処にいるかわからないし



「おい!」



ビクッ



「れ……いくん?」


「大丈夫か?」



あの男じゃない……



零くんだ……



「大丈夫……か?」



「平気」



零くんは私の鞄を奪い自転車のカゴに入れた



「ひゃあ!?零くん!?」



次に私が持ち上げられ自転車に乗せられた