3日目



「零くん……ちょっと待って」



今日から学校



初めてだから一緒に行ってくれるみたいだけど



足早っ!!



「待ってよ」



「うるせぇな」



普段は自転車らしく今日は私の為に自転車を押して歩いてくれてるのだが



早くて追いつかない



「ちょっ……零くん!?」



零くんは自転車を止めて私の腕を掴みツカツカと歩く




「痛い!」



昨日の男が掴んだ場所を零くんが掴んでいる





だからあの恐怖が蘇る