「零くん……」 「好きだ」 小さな声だったけど確かに聞こえた 「何で零くんはいつも……」 涙が溢れる 「私が求めていない言葉をくれるの?反則だよ」 零くんはとめどなく溢れる私の涙を拭い 「私も……好きなんだもん!忘れられないよぉ」 照れ臭そうに笑った 神様は私から お母さん お父さんを奪い 零くんまで奪った だけど零くんは帰ってきた もう手放さない 私は逃げられないように力強く零くんに抱き着いた